SINIC理論から見るIKIGAI③ 2035年の未来地図。ユートピアか、幸福なディストピアか。
- Ai Funato

- 7月15日
- 読了時間: 6分
どもっ!自らの人生の波をすべてIKIGAI研究に注ぐ
カナダ在住IKIGAI探求員、愛です。
バンクーバーはFIFA World Cupも大詰め!
カナダ開催は終了して店じまい感もありますが、
多民族国家なので、どの国の試合も盛り上がっております。
子どもたちは今日も元気に公園でサッカー!
チベット アフリカ ヨーロッパ 日本 etc…
年齢も お国も 初めましても 毎度どうもも 関係ない。
ボールがあれば みんな一瞬で友達。
世界平和なんて ほんとシンプル!ってこと
子ども達に、教えられる日々です。

さてさて…前回の記事では、 カオス極まる「自律社会(なう)」をサバイブするための意識的な補助輪であり、 次なる次元への「梯子」としてのGiveness(ギブネス)をお話ししました。
(まだ読んでない方は、ぜひ②から、いやなんなら①から一気読みしてみてね!)
今回は、いよいよシリーズ最終回。
SINIC理論が予測する、
2033年以降の「自然(ジネン)社会(2035年)」の景色へ、
みなさんといっしょに旅してみたいと思います。
テクノロジーが極限まで極まり、
「自ずから、然るべき状態」へと還っていく。
「自然(ジネン)社会」はいわば、NEO縄文ともいうべき世界。
そこは、人類が夢見た「ユートピア」なのか?
それとも、やさしい顔をした「ディストピア」なのか?
そして、その2つの未来を分ける、
たった一つの「コンパス(IKIGAI)」の秘密。 それでは、ご一緒に。
未来① テクノロジーが空気になった、IKIGAIユートピア。

2035年。
AIや超知能(ASI)は、もはや最先端のガジェットではなく、
空気や重力、水道のインフラと同じように
「アタリマエの環境」になっている。
「超自動化」によって、衣食住やベーシックな医療など、
人間が生きていくためのコストは限りなくゼロ(無料)に近づいた。
「生きるために稼ぐ」「生きていくために等価交換する」という
資本主義のゲームが、完全に終わりを迎えた世界。
朝、目覚まし時計に叩き起こされることはない。
満員電車に揺られて、誰かが決めたKPI(目標)を追うこともない。
ある人は、鼻歌を歌いながら、何時間もかけてコーヒーの焙煎をしている。
ある人は、誰に売るわけでもないのに、巨大なキャンバスに絵を描いている。
またある人は、「庭で美味しいトマトが採れたから」と、
近所の人に手料理を振る舞っている。
「生きるための仕事」に追われることがなくなった人間は、
限りなく泥臭く、あたたかく、無駄な営みに回帰していく。

何かを成し遂げること(Doing)で、自分の価値を証明しなくていい。
ただそこに生きていること。
人と笑い合い、土に触れ、生命として呼吸し、
感じること(Being)そのものが豊かさになる。
老子が言った「足るを知る者は富む」という東洋哲学の極致が、
社会全体の標準(デフォルト)になる。
ここでは、人間の中に残る唯一のエネルギーは、
「表現したい」「分かち合いたい」という生命の衝動だけ。
縄文人が見返りを求めずに
ただただ悦びと共に網目模様を土器に刻んだように
自分が放てる最高の輝きを、ただ世界に明け渡す(Giveness)。
「欠乏」に基づく生存のパラダイムから、
「充足」に基づく存在のパラダイムへ。
これが、自然社会がみせてくれる、圧倒的な光のビジョン。
人類がずっと夢見ていた、魂のユートピア。
未来② IKIGAIは過去の遺物。やさしい顔をしたディストピア。

わたし達の目の前にある、もう一つの未来。
それは、ターミネーターの「機械の反乱」のような 「人間 vs AI」なSF世界ではなくて。
むしろ、その逆。
「AIが完璧に、どこまでもやさしく、わたし達をケアしてくれる世界」。
不快な摩擦も、傷つく痛みも、孤独を感じる必要もない。
完璧にコントロールされたわたし達人間は、飼い慣らされた「無菌室のペット」。
ディストピア小説の金字塔『すばらしい新世界』の著者
オルダス・ハクスリーはこう警告した。
“A really efficient totalitarian state would be one in which the all-powerful executive of political bosses and their army of managers control a population of slaves who do not have to be coerced, because they love their servitude.” 「真に効率的な全体主義国家とは、強制するまでもなく、 奴隷たちが自らの隷属を愛している状態である」
あらゆる欲求が先回りして満たされ、
AI生成された最高の娯楽が提供される世界。
自動的に与えられる「快楽」と「快適」を消費し続けるうち、
人間は次第に、自らの内側から湧き上がる「Will(意志)」や本能を
発揮する必要すらなくなっていく…。 (あれ? これは、未来ではなくて、「今」の話だったっけ... ?)
AI研究者のローマン・ヤンポルスキー博士が警告する「Ikigai Risk」の極致。
これが、やさしい顔をしたディストピアの正体。
2つの未来を分ける、あなたの中の「IKIGAIコンパス」

生存のコストがゼロになり、機能のすべてをAIが上回る2035年。
わたし達が「ユートピア」に生きるか、「ディストピア」に溶けるか。
この分かれ道に、命の手綱となるもの。
それこそが、わたし達一人ひとりの中にある内なるコンパス、 「真のIKIGAI」。
経済合理性も、能力の差も、テクノロジーの精度も関係ない。
「役に立つからやる」んじゃない。
「稼げるからやる」んでもない。
「ただ、そうせずにはいられない、生命の衝動(what I love)」を、
命の真ん中に、ドーンと据えて生きること。
AIが「完璧な優しさ」で世界を覆い尽くす前の、 このカオスな現在地(自律社会)で
わたし達がインストールすべきは、
「Giveness」という生き方と、「IKIGAI」というコンパス。
「無限に湧き出し続ける愛」を世界に差し出し、
自分の不完全な弱さを開いて人と繋がり、
何度も転びながら、それでも立ち上がり、 「自然な命の在り方と循環」を
身体と、心で、思い出していくこと。

だからわたしは、2035年を待たない。
今自分にとって「最も愛おしいこと」を この世界に、無料で、差し出し続ける。
一人でなんとかしようとせず、誰かに助けを求める。
誰かを、何かを、変えようとしない。
そんな生き方に、シフトしました。
Givenessというシンプルな三つの原則は
「自然の摂理」そのものだから。

SINIC理論が半世紀前に遺してくれた未来の地図。 その地図を手に、ディストピアではなくユートピアを創るのは、 他の誰でもない、いまカオスの海を泳いでいる「わたし達」の小さな実践。
2035年。
あなたはどんな「無駄で愛おしいこと」をして遊んでいますか?
そして今日。
あなたはどこで、誰と、何を味わっていますか?
わたし達は、遊ぶためにこの星にやってきたのだから。

長きにわたるSINIC理論×IKIGAIの旅、
ご一緒してくれてありがとうございました!
また次の波の上で、お会いしましょう。
愛を込めて。
IKIGAI探求員 船戸愛
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