最強ローマ皇帝も「朝起きれない」と悩んでた!? 2000年前のセルフ説教に学ぶ「毎朝のIKIGAI」
- ふなと愛

- 2 日前
- 読了時間: 5分
「生きがいとは、朝目を覚ます理由である」
そう語るのは、『Ikigai: The Japanese Secret to a Long and Happy Life』の著者でもあるスペイン人の作家 Héctor García さん。

この言葉、毎朝目が覚める瞬間に思い出すんですが、「起きても何もやりたいことはない…」と、ふとんから出られないことがあります。特に生理前など情緒不安定期などは、「わたしには起きる理由がない…生きがいがない…」などと続けてしまうことも。
「IKIGAI探求者として、この命を捧げる!」と決意したこのわたし。そんな自堕落な自分を許せるはずもなく、なんとかしようと朝5時に目覚ましをセットし、朝活習慣を身につけようとしているのですが…、
あったかいおふとん、すべすべの毛布、隣のベッドでねむる息子のかわいい寝顔…。ねぼけまなこで目覚ましを止めるたびに、「今はただ、この幸せを享受しよう…」と、またぬくぬく夢の世界へと戻ってしまう日々。
みなさんも、同じように葛藤してないですか?
「なんとかせねば…」と思っていた今日この頃、
発見してしまったんです。衝撃の事実を…。
それは…
あのローマ皇帝マルクス・アウレリウスも
「おふとんから出られない案件」で悩んでいたということ!!

マルクス・アウレリウスといえば、2世紀(日本で言うと弥生時代の真っ只中)、ローマ帝国のイケイケ時代の「五賢帝時代」の最後の皇帝。
幼い頃から哲学(特にストア派)をガチで学んだマルクス・アウレリウスは、古代ギリシャのレジェンド・プラトンの言葉「国を治める者は、知恵を愛する哲学者であるべき」という言葉を真摯に受け止め、それをリアルに体現した唯一無二の皇帝で、「哲学皇帝」とも呼ばれていたそう。
彼が生きた時代は、ローマ皇帝が最強だった反面、外からは敵(ゲルマン民族)、国内では疫病、問題山積みの大変な時期。
皇帝というトップの重圧、戦争、病気、そして身内の裏切り…そんな絶望的な状況の中、彼が心の平穏を保つために、自分を鼓舞し、内省するために夜な夜な陣中で書き殴っていた日記が、あの有名な『自省録(Meditations)』。
(ちなみに岩波文庫版はなんと、我らIKIGAI研究員のバイブル『生きがいについて』の神谷美恵子さん翻訳という激アツな一冊!!)
彼はこの日記の中でこう綴っています。
"At dawn, when you have trouble getting out of bed, tell yourself: 'I have to go to work — as a human being. What do I have to complain of, if I'm going to do what I was born for — the things I was brought into the world to do? Or is this what I was created for? To huddle under the blankets and stay warm?'" — Marcus Aurelius, Meditations, Book 5.1 「明け方に、起きるのがつらいときには、次の思いをすぐに手元に用意しておくがよい。『私は人間としての職務を果たすために起きるのだ。自分がそのために生まれ、そのためにこの世に連れてこられた仕事をしに行くというのに、まだ不平を言うのだろうか。それとも、私は布団の中にぬくぬくとくるまって温まっているために作られたのだろうか。』」 — マルクス・アウレリウス『自省録』第5巻1章より
「えっ… 無敵の皇帝でも、朝起きるの辛いんや!?」
すでに親近感爆発なんですが、ここからが、さらなる萌えポイント!
この文章の後、彼は心の中でもう一人の自分と自問自答します。
「でも、おふとんの方が心地いいんやもん…」
「じゃあお前、そのぬくぬくした心地よさ(Pleasure)のために生まれてきたんか?
周りを見てみぃ。植物も、鳥も、蟻や蜂だって、みんな自分の『本質(nature)』のままに生きて、自分の『役割(duty)』を果たして、この宇宙の循環を調和させてるがな!
なのに、万物の霊長であるお前が、人間としての本質を生きんと、その役割を全うせんでええんか! 大切な家族や仲間を守るために、今ここから這い出さんかい!」
…猛烈にセルフ説教を続ける哲学皇帝。
2000年前のローマ最強の皇帝でさえ、今のわたしたちと全く同じように「おふとんから出たくない…」って自分と戦ってたって、めっちゃくちゃ愛おしくないですか!?

で。
ここでいう「Nature(本質)」とは、 無理をして「何者か」になることではなく、 自分自身の心が自然と向かう「あり方」。
植物は太陽に向かって伸び、蜂は蜜を運ぶ。
人間は…、誰かのために自分の命を使うことかもしれない。
そして「Duty(役割)」とは、 今いる場所で自分にできる小さな「行動」のこと。
自分の命の本質(Nature)に素直に従って、目の前の誰かや何かのために小さな行動(Duty)を起こす。この「あり方」と「行動」が重なり合ったところに、私たちの「IKIGAI」は宿っている。
それは、ローマ皇帝のように国を治める大事業である必要は全くなくて。
「家族においしい朝ごはんを作る」
「すれ違う人に笑顔で挨拶をする」
「目の前の仕事を丁寧にこなす」
「わたしというNature」から始まる日常のささやかな役割こそが、 宇宙の循環を調和させる立派な「Duty」。
そこから生まれるIKIGAIに、大小も正解もない。
時には「人生を賭けて果たしたいもの」であるかもしれないし
時には「日々の中にあるささやかなもの」であるかもしれない。
どれも、尊くて、大切で、愛おしい。
だから、今日もそれを抱きしめながら。

「生きがいとは、朝目を覚ます理由である」
最強の哲学皇帝マルクス・アウレリウスが、毎朝ふとんの誘惑と戦いながら、自分の「Nature」と「Duty」を思い出して立ち上がったように。
あなたを毎朝ふとんから引っ張り出してくれる、今日の「小さな生きがい」は何ですか?
明日、ねぼけまなこで目覚ましを止めたとき、ぜひふとんの中で自分に問いかけてみてくださいね。
IKIGAI探求員愛より愛を込めて。
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