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ニーチェと“生きがい”を考える。絶望の時代に、超人として生きるとは?

更新日:16 時間前


真の愛なるみなさん、こんにちは!


突然ですが、ノストラダムスの大予言って、覚えてますか?



「1999年7の月に恐怖の大王が空から降ってくる」。

80年代からテレビや雑誌などでも特集されていたりして、


小学生ながらに「えっ…みんな死ぬん?」って

押し入れの中で震えていた記憶があります。

そして肝心の1999年、

わたしはすでに大学生でしたが、

なんとなくドキドキしながら夏を迎えた覚えも。

(結局は何も起こらなくて、なんだか拍子抜け、、、)

あの頃の日本は、高度経済成長期からバブル崩壊。

世界では戦争、環境破壊、など、未来に対する漠然とした恐れが

あの予言に投影されていたのかもしれません。

だけど、

2025年の今感じる切迫感とは、全く違う。

みなさんは、どう感じてますか?



生きる意味などない。「どん詰まりの世界」。



「いつか、遠い未来」だったあの予言とは違って

2025年の今の方がよっぽど、「世紀末感」がある…。


そう感じているのは、わたしだけでしょうか。


「異常気象」はアタリマエになり、

世界中で今までにない自然災害が起きている。

政治や宗教の腐敗が明るみに出て

社会・経済システムも崩壊寸前。

ビジネスとしての戦争は、

世界各地で終わる気配を見せない。

人々の精神が疲弊して

心の歪みから犯罪が増えていく…。

さらには SNSを開けば


「もうすぐ大きな地震が来る」

「食べ物が足りなくて飢餓に陥る」

「気候変動で60年後には人類の9割が生きていけない」

そんな情報が次々と目に飛び込んできます。

共感性&妄想力の強いわたしは

そんな情報をキャッチするたびについ、

「その時」の状況をありありと思い浮かべては

ドドドドと感情移入し、絶望に打ちひしがれたりしています。

「こんな世界で、子どもたちの未来はどうなる?」

「人間の本質は魂とはいえ…やっぱり平和で幸せがいい」

あげくの果てには、

「わたしにできることは、何もない」

と 自分の力がちっぽけに思えたり

「だったら、生きてる意味なんてどこにある?」

と 全てを投げ出しそうになったり

不安と恐れが重なって、

まるで出口のない暗闇にいるような気持ちになること…

ありませんか?

わたしは、あります。

(特に生理前とか…。)



究極の生きがい?ニーチェが示した「超人」への道筋

そんな時にふと思い出すのが、

ドイツの思想家フリードリヒ・ニーチェの「超人」という言葉。

ちなみにわたしがニーチェに出会ったのも

1999年、ノストラダムスの大予言の年でした。

彼の著書『ツァラトゥストラかく語りき』が書かれたのは19世紀。

当時のヨーロッパは、

産業革命と科学の進歩で人々の暮らしが変わる一方、

信仰や価値観が崩れ、「神の不在」が人々の不安を煽っていた。

「何を信じて生きればいいのか」が、わからない。

まさに、人々が「生きがいを見失う」時代だったのです。 そこで書かれたのが『ツァラトゥストラかく語りき』。 ニーチェが架空の預言者“ツァラトゥストラ”に語らせた物語風の哲学書です。

物語の冒頭あたりで、ツァラトゥストラは民衆に向けて叫びます。


「人間は、超克されるべき何かである。  あなたがたは人間を超克するために何をしたのか?」 ("Der Mensch ist etwas, das überwunden werden soll.   Was habt ihr getan, ihn zu überwinden?")

ー『ツァラトゥストラかく語りき』より。



ニーチェの言う「超人(Übermensch)」とは、

決して、特別な能力を持ったスーパーマンのことではありません。

歪んだ社会の家畜になるのではなく、

個人の欲望の奴隷になるのではなく、

苦しみながらも、葛藤しながらも、

より善く生きるために超えていこうとする人。

それが、彼が解く「超人」です。

古い価値観に縛られることなく、

自分自身の魂が望む生き方を貫くこと。

人を超えて、真の人となるための意思と行動。

超人とは、「究極の生きがい」とも言えるかもしれません。 


“執着”するほど、生きがいは逃げていく。


「あの人がいなくなったらどうしよう…」

「AIに仕事を奪われたらどうしよう」

「お金がなければ生きていけない」

わたし達の心が生み出すあらゆる苦しみは

何かに対する「執着」から生まれています。

でも、ちょっと立ち止まって考えてみたい。

「それって、本当に必要なもの?」

「それとも、恐れに操られているだけ?」


わたしたちが抱える“執着”の正体は、たいてい「恐れ」。

たとえば…

  • 人を失うのが怖い → 愛する人に執着する

  • お金がなくなるのが怖い → 仕事や収入に執着する

  • 承認されないのが怖い → 評価やSNSの「いいね」に執着する

  • 死ぬのが怖い → 健康や長寿に執着する

  • 自分を責められるのが怖い → “正しさ”やルールに執着する


​恐れがあるからこそ、わたしたちは何かにしがみついてしまう。

もちろん、心身の健康を維持するために必要なことを

疎かにするべきではありません。


恐れや不安は、生命を維持するために必要なものでもあります。

だけど 囚われすぎると、

その恐れ自体がわたし達の命を支配してしまう。 ニーチェは『善悪の彼岸』でこう述べています。

「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ」 ("Wenn du lange in einen Abgrund blickst, blickt der Abgrund auch in dich hinein.")


恐れを受け入れることさえできれば、

今この瞬間の生きる意味が輝きだす。

まさに、「生きがいの扉が開かれる」のです。



いつか死ぬことを恐れて、今日の生きがいを失うべからず




人は誰でも、必ずいつかは世を去ります。

それは、変えることのできない事実。

でも、それを恐れるのではなく、

むしろ 愛おしく受け入れることで、

今この瞬間が、どれほど貴重で美しいものかが見えてくる。

「今日という日は、二度と戻ってこない」

「今、ここにいるわたしの命は、宇宙でたった一つの奇跡」

そう思えた時、

朝の光も、愛する人の笑顔も、道端に咲く小さな花も、

すべてが輝いて見えるのではないでしょうか。

…って、

怖いニュースやYouTube情報に打ちひしがれがちな自分に向かってこれ書いてます涙。。。


朝、目を覚ます理由。それが生きがい。



最後に、ニーチェが著書『Menschliches, Allzumenschliches(人間的な、あまりにも人間的な)』の中に残した美しい言葉を。


「一日一日を始める最良の方法は、目覚めの際に、  今日は少なくとも一人の人間に、  一つの喜びを与えることができないだろうか  と 考えることである。」 "Das beste Mittel, jeden Tag gut zu beginnen, ist: beim Erwachen daran zu denken, ob man nicht wenigstens einem Menschen an diesem Tag eine Freude machen könne."

ー『Menschliches, Allzumenschliches』​



どんな小さなことでもいい。

1%だけ、昨日よりも良い自分になってみよう。

すれ違った誰かに笑いかけることかもしれない。

子どものチャレンジを応援することかもしれない。

自分の弱さを許すことかもしれない。

その一つ一つの積み重ねが、

より良い世界を作っていく。

そう信じて。


人は皆、超人である。もしその腕に生きがいを抱いたなら。


いかがでしたか?

このコラムは、正直なところ

「ニュースや世界情勢に感じすぎて生きがいを見失いがち」な

弱い自分を勇気づけるラブレターとして描きました。

人は、いつか死ぬ。

だけど、今日は生きてる。

人類は、いつか滅びる。(かもしれない)

だから、今日をより善く生きる。

悲観的になりすぎて 生きる気力を失うでもなく

楽観的になりすぎて 生きることを疎かにするでもなく

その真ん中を バランスよく 渡っていく。

そんな綱渡りを導いてくれるのが

「わたしはなんのためにこの星に生まれてきたか」

という「使命や生きる理由」であり

この星の上に毎瞬間、満ち溢れている

「美しさや愛おしさ」の輝き。

それら全てが、「生きがい」というもの。

どこにいても、何があっても、

生きがいを感じるチカラがあれば

「ぜんぶ、大丈夫」なのだ。

そう思って、今日も。

あなたと共に。

愛を込めて。


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